chiffon cake & me










シフォンケーキとの出会い



シフォンケーキの実験という趣味が始まったのは2003年の8月だった。

パウンドケーキやクッキーは人並み以上に焼く方だと思ってたけど、

生クリームのあわ立てや卵白のメレンゲは絶対やったことがなかった。

面倒だし、生クリームがあまり好きではないし。

だから生クリームが横に必ず付いてくるシフォンケーキも興味がなかった。


メープルシロップを頂いたとき、「ケーキにしてチョーダイ」と言われ、レシピの検索をしたのが

私とシフォンケーキとの出会いだった。


なかなか上手にいかず、当時は一週間に8個は焼いた。

そのうち、うまく焼ければとってもストレス解消になった。

湿度や気温混ぜ具合、卵の鮮度によっても出来上がりが違う。

それが楽しくて楽しくて仕方がなくなってきた。

いろんな砂糖や油を使ってみたり、砂糖をどこまで減らせるか試したり。

甘くないパンに近いランチになるシフォンはないか。

そんな実験的な研究を楽しんでいる。

バターを使わないので、一つ(17センチ)作るのにも材料費100円くらいで遊べる。

愛くるしい出来立て思フォンケーキは、見ているだけで癒される。



シフォンケーキに惚れる理由



実験と言いたくなるには、やっぱりそれなりの理由がある。

シフォンの命メレンゲの不思議と、驚くべきデリケートさと。

まず、卵を黄身と白身にわけ、砂糖と油と乳化しやすいように黄身は温め気味にする。

きめの細かいメレンゲを立てるためには、白身は冷蔵庫でキンキンに冷やす必要がある。

次に白身をメレンゲにしていく段階で、途中、砂糖を数回に分けて投入するのだが、

一度目のタイミングが早いだけで、メレンゲになりにくくなる。

砂糖を入れると、メレンゲは立ちにくくなるのに、立ったメレンゲをその状態をキープするためには、

やっぱり砂糖を入れなくてはならないのだ。

こんな風に、化学的な白身と黄身と砂糖と温度との絶妙なハーモニーで、シフォンは生まれる。

出来上がった時、アレをこうすればよかった、もちょっとああすればよかったと、

毎回違う顔で笑うシフォンを眺めながら、食べながらの反省会が、また次につながる。

これに慣れてくると、今度は、色々なものを、シフォンに入れたくなってくる。

ここまで来ると、もう誰も止められない。

例えば、ゴマ。

丸々のゴマを使用すれば、割りと簡単にできるのだが、すりゴマや、練りゴマを

使用すると、そこからごま油が出て、シフォンが膨らみにくくなることがある。

例えば、ブルーベリーや赤ワイン。

綺麗な紫色や赤色を出すことはとても難しい。

ブルーベリーの紫色と、卵の黄身の色が混ざって、鮮やかな色ではなくなる。

例えば、蜂蜜やメープルシロプ。

これもよく見るけれど、膨らみにくいことがある。

生地が重くなりやすいので、そんな時は、メープルパウダーなどを使用するといった

裏ワザを使うこともできる。

この他にも、抹茶やココアのパウダー、牛乳の中に含まれる成分でも、

シフォンが膨らみにくくなることがあるようで、分量がとっても大切になってくるとか。

自分好みの柔らかさのシフォンを作るために、水の量を変えてみたり、

自分の好みの甘さにするために砂糖の分量を変えてみたり、減らしすぎると、

美味く膨らまなかったりと、ベストグラムを探し続ける。。。。

焼き時間を変えてみたり、色々な油を挑戦してみたりと、ほとんど永遠に実験は続いてしまう。

おかげさまで、2004年はおそらく300個は焼いた。

部屋に広がる、やわらかな甘い香。出来上がったときの優しい柔らかさ。

これに癒されて、明日への糧になっていたりする。

とにもかくにも、楽しくて楽しくて、たまらないのだ。




シフォンケーキ レシピ 基礎 (豆腐ベース)

シフォンケーキ レシピ 応用 (色んなシフォン)

シフォンケーキ と ラッピングの写真

シフォンケーキに欠かせない命の玉子様








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